飼育しやすいと言われる小動物の中でも、ハムスターは特に手入れの必要も少なく、多くの人にとって比較的飼いやすいペットと言われています。
でも、可愛いハムスターのために何かしてあげたい、と思うのが親心というものですよね。
犬や猫を飼育する時には、毛が伸びてきたらサロンに行ってカットしてもらったり、ブラッシングしてもらって毛並みを整えてもらったりする必要があるのですが、ハムスターの場合はどうなんでしょうか?
短い毛のハムスターは気にすることがないと思いますが、長毛のハムスターを飼っている飼い主さんは1度は悩んだことがあるのではないでしょうか?
そこで今回はハムスターの毛のお手入れについてご紹介していきたいと思います。
♢カットの必要はあるのか?
獣医さんに聞いてみたところ、あまりにも長くなった場合、足がひっかかって転んで怪我をする場合があるのでカットは必要とのことです。また長すぎて、走り回るのに邪魔になり、ハムスターはストレスになるそうです。
ですが、本来ならペットショップやハムスターのトリミングをしてくれる場所に連れて行ってカットしてもらった方が良いとのことです。
飼い主さんがカットして、自分流のカットの仕方や、ハムスターを押さえつけて切る人も見かけたことがあり、ハムスターは恐怖でいっぱいになってしまいます。
なので1番良いのは、サロンに連れていくこと。近くにサロンがない場合は、自分でしっかりとしたカット方法を調べてから行うことが大切になるそうです。
♢ブラッシングは必要あるの?
犬や猫はブラッシングの効果があると言われているものの、ハムスターにはブラッシングの必要はないとのことです。
理由は簡単で、ハムスターはとても清潔好きで自分でブラッシングが出来てしまうからです。ハムスターが座りながら自分のお腹や背中を舐めたり、顔を洗うように何度も手で拭いたりする姿を見たことがあると思います。
その行動こそが、ハムスターのブラッシングなのです。
綺麗好きなハムスターは、暇さえあればブラッシングをします。自分の体に適度な脂と自分の匂いを付けて、毛並みを整え安心しているのです。
ところが私たちが気遣いをしてブラッシングをしてしまうと、ハムスターせっかくつけた自分の匂いが消えてしまったり、別の匂いがついてしまったりしかねません。
ハムスターにとって体の匂いはとても大切なため、それが確認できないと混乱したり、ストレスになってしまいます。
そしてハムスターは基本的に飼い主によるブラッシングを必要としていないので、もちろんペットショップなども、ハムスター用のブラシは取り扱っておりません。
♢例外的にブラッシングが必要な場合は?
本来原種と同じ短毛種のハムスターは、体に汚れがついていても適度な体毛の油分と、毛の短さからすぐに汚れが取れるようになっています。
しかし、長毛種のハムスターの場合、人為的に体毛が長くなっているため、汚れがつきやすかったり、毛が絡まりやすくなっています。
そのような状態をそのままにしてとくと、細菌が発生して皮膚病に感染しやすくなったり、体が臭くなりやすかったりで健康的ではありません。
そのため、長毛種を飼う場合には、定期的にブラッシングをしてあげる必要があります。
柔らかめの歯ブラシを使ったり、人間用のくしも柔らかめのものなら使えるでしょう。
必ず頭からしっぽに向けてブラッシングするようにします。
しかし、長毛種にブラッシングしてあげる場合にも、個体によっては激しく嫌がったり、怒ったりする子もいます。
そのような場合は、無理やりブラッシングする必要はなく、長く伸びすぎた毛をカットしてあげる方が効果的でしょう。
そして、病気になってけづくろいできなくなってしまったハムスターにも、ブラッシングが必要となります。
まず、理解しておきたいのはハムスターが自分の体をブラッシングできなくなるということは、病気がかなり進行してしまっている可能性が高いということです。
自然界においてハムスターの匂い管理はとても重要です。
自分のけづくろいが十分に行えず、体が臭ってしまう場合、敵に見つかりやすくなり命の危機が増してしまうからです。
病気が進んでしまっている場合は、柔らかめの歯ブラシで優しくブラッシングしてあげるのも良いですが、無理に行うことは避けましょう。
♢まとめ
ハムスターのカットやブラッシングなどのお手入れについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
自己管理がとても優れているハムスターなので、飼い主さんがブラッシングする必要はありません。ただ、長毛種のハムスターはブラッシング、そして、伸びてきた部分をカットする必要があります。
しっかりとした方法を理解して、行うことが大切です。わからない場合は、病院やペットショップにいって聞くのが1番良いでしょう。
ハムスターが健康的でいられるように、それぞれのハムスターにあったお手入れ方法を身につけていきましょう。