皆さん、お米は好きですよね。日本人でお米を食べない方は少ないと思います。
お米を炊こうとしてうっかり生米を落とすと、お散歩中のハムスターが食べてしまう、という声も聞いたことがあります。
ハムスターに生米を与えるのは問題はないそうです。ですが、炊いたお米はハムスターにとって危険なんです。それは一体何故でしょう。
今回は、ハムスターのお米の与え方、注意点などをご紹介していきたいと思います。
♢お米の栄養
私たちが毎日食べているお米は、どのような栄養があるのかご存知ですか?お米は栄養満点な食品なんですよ。理想的な栄養食と言えるでしょう。
・炭水化物
エネルギー源となる炭水化物は活動する上で欠かせません。
・タンパク質
血や肉の源となる栄養です。こちも生きる上で欠かせません。
・脂質
体の細胞を作ってくれる栄養価です。体の成長、維持に重要な働きをしてくれます。
・ビタミンB
体の調子を整えてくれるビタミンB1とB2を多く含んでいます。
・マグネシウム・カルシウム
骨の成長を助ける栄養が2つも含まれています。
・亜鉛・鉄
酵素を活性化させる亜鉛と、酵素を体内に運ぶ鉄が両方入っています。
♢お米の安全性
私たちにとってお米はもちろん安全な食品です。
ただし、ハムスターにとって与える際に注意が必要です。
・お米の粘性について
生米は非常に固いですが、お米をたくとふっくら柔らかくなります。柔らかくなるだけではなくて、触るとモチモチ、ベタベタとした感触になります。これがお米の、粘性です。
粘性が高い状態のお米を与えることは非常に危険です。
・カロリーに注意
お米は100gあたり356カロリーと非常に高いカロリーです。
人間の主食となるくらい高いカロリーですので、お米を与える際は量に気をつける必要があります。
♢お米の与え方
・生米を与える
まず、お米を与える場合は生米を与えるようにしましょう。
お米は洗ったり、炊いたりする必要はありません。
・お米を与える際の適量
生米を与える量は、3粒程度にしましょう。お米はカロリーが高く、大量に与えると肥満の原因になります。
扱いとしては、ひまわりの種と似ています。ご機嫌を取りたい際や、何かのご褒美で数粒与えてください。
・お米を与える頻度
お米を与える頻度は、週1回程度にしましょう。あくまでもおやつとして時折与えるようにしてください。
人間のように主食にするには栄養が高すぎるため、ペレットを中心に献立をたてるようにしましょう。
♢ハムスターの玄米の与え方
私たちが食べているお米は、稲を精米して白米にしたものです。
この精米の途中段階が玄米です。稲から外した籾の籾殻を除いた状態を玄米と言います。
玄米は白米に比べ、ミネラルや食物繊維が豊富です。健康志向の方は、白米より玄米を食べる方も多いです。
白米と同様、玄米もハムスターに与えても問題ありません。ただし、玄米の場合も炊いた状態で与えることは危険ですので控えましょう。
♢炊いたお米は危険
炊いたお米は粘性があるため危険です。
のどや頬袋に詰まる危険性がある
ハムスターに炊いたお米を与えると、頬袋の内側や喉に、お米がくっついて詰まってしまう可能性があります。
窒息死する可能性がある他、詰まった箇所がやけどをしてしまう場合もあります。
頬袋脱
頬袋につまると炎症の他に、頬袋脱という病気になる可能性があります。
頬袋脱とは、頬袋に入れた植物の量が多かったり、食べ物が詰まってしまった場合、頬袋の内側が口腔外へ裏返ってしまう症状を言います。
頬袋脱がおきてしまった場合、症状が軽い場合は綿棒などで押せば元に戻ります。
ただし、症状が重いと頬袋脱の状態が悪化し、治療が必要になります。
そのため、炊いたお米を与える行為はとても危険です。絶対に与えないようにしましょう。
♢もち米とお餅は危険!
お米ともち米の違い
私たちが通常食べているお米がうるち米です。おもちやおこわ、赤飯などに使われるのがもち米になります。
もち米はうるち米と比べてデンプンの成分に違いがあります。
そのため、炊き上がった状態の粘性に違いがでます。
もち米は与えない!
生米の状態であれば、問題はありませんが通常のお米と比べると危険です。
念を入れてもち米は生の状態でも与えないほうが無難でしょう。
そして人間でも事故が起きる可能性があるお餅は、絶対に与えてはいけません。
お正月にお餅を食べる機会が増えると思いますが、与えないように気をつけて下さいね。
まとめ
ハムスターのお米についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まず、炊いたお米は絶対に与えないでください。与える場合は生米のみになります。玄米も与えても良いですが、こちらも生米のみになります。
そしてお餅は大変危険ですので絶対に与えないようにしてくださいね。
生米も、与えるのは週に1回、3粒程度ということを必ず守るようにしましょう。