飼育・飼い方

ハムスターケージの水槽にはふたを付けたほうが良い?脱走防止の工夫についても

ペットとして人気のハムスターですが、ちゃんとした飼育法を知る方は少ないと思います。

多くの方は『金網タイプ』のケージで飼育されているハムスターを想像すると思いますが金網タイプのケージはハムスターにあまり適してなく、飼うなら『水槽タイプ』が一番適しています。

また水槽タイプで飼育する場合は必ず『ふた』を付けることもオススメします。

本文では、ハムスターケージの水槽にふたを付けたほうが良い理由と脱走防止の工夫について自身の経験と知識から解説していきます。

選ぶなら『水槽タイプ』でふたは『バーベキュー用の網』

まずハムスターを飼う際のケージは「金網」、「衣装ケース」、「水槽」の3つのタイプに分かれます。

ハムスターといえば一般的には四角いケージの金網タイプが一般的だと感じる人も多いと思いますが、3つのタイプの中で一番デメリットがあるのが金網タイプです。

 

金網タイプは風通しがよく、夏場の使用には適していますが、保温性が低く、冬場の温度管理が難しいです。

ハムスターは部屋の温度が15度より下がると、冬眠状態(疑似冬眠)になることがあります。

冬眠状態に入ると、呼吸が止まったり、体温が下がって死亡することもあるので、その際は温めて起こさなくてはなりません。

 

また金網タイプは、ハムスターが一番ケガや事故を起こしやすいタイプのケージでもあります。

ハムスターは非常にストレスを感じやすい動物で、ストレスで物を噛むことがあるので、金網を噛み、歯の根元が曲がると削り合うことができずに歯が伸び続け不正咬合(歯の噛み合わせがおかしくなって正しく噛めないこと)になる可能性があります。

また金網の隙間に手足を挟んで骨折したり、よじ登って落下する事故が起きやすいので、あまりオススメは出来ないです。

 

水槽タイプは保温性が高く、手足を挟んだり、噛んだりしてケガをする心配もなく、よじ登っての事故を防ぐことができます。

ただし通気性があまりよくないので、夏場の湿度管理には気をつける必要があります。

衣装ケースタイプは水槽タイプとメリット、デメリットはほぼ一緒で、比較的値段が安く、大きな家を用意したい時にはオススメですが、水槽タイプと違い、中の様子が見えづらいというデメリットがありますので、これらのことを踏まえてハムスターを飼う際のケージは水槽タイプを選択することをオススメします。

 

水槽タイプのケージを用意したら、「ふた」も必ず用意することです。

ふたはハムスターの脱走防止用の為に必要です。

水槽はよじ登れないから脱走の心配はないと感じると思いますが、巣箱や回し車の上に乗って脱走する可能性があります。

 

巣箱はケージの中心に置くとハムスターが落ち着つきません。

回し車は複数匹で飼う場合、巣箱から離して置いたほうがよいのでどちらも必然的にケージの端(水槽の角側)に設置することになります。

それらの上に乗り、角の力を利用しながらよじ登って脱走する可能性があるので、ふたは必ず必要です。

 

ふたは通気性のよいふたを使用することが基本です。

ハムスター飼育専用の水槽などにはセットでふたが付いている場合もありますが、ない場合はバーベキュー用の網を代用するのがオススメです。

この際、ふたに重しを置くも忘れないことです。

脱走した際は出入り口を閉め、自ら出てくるのを待つ

ハムスターは、体が小さい動物ですが、意外と力が強い動物です。

特にゴールデンハムスターは、体が大きく力も強いため、掃除の際、予備ゲージに移した時、ふたがしっかり閉まっていないと逃げ出すこともあります。

しかし脱走してもあせらず、対応することが大切です。

 

まず部屋のドア、窓などの出入り口を閉めたら、部屋の隅を確認します。

ハムスターは一度行った場所は自分の縄張りだと考え毎日確認します。

逆にはじめての場所は危険がないか確認するため、端のほうを歩く傾向がありますので、ケージから脱走した直後、特に初めて脱走した場合は部屋の隅にいることが多いです。

 

部屋の隅にいない場合は、狭いところにいる確率が多いです。

ハムスターは元々地下に掘った穴で生活をしていた動物であるため、穴のような狭いところにいると落ち着く傾向があります。

脱走したときは家具の後ろや棚の隙間などハムスターが入り込めそうな狭いところを探すと良いです。

この際注意することは、ハムスターがいる場所が分かっても無理やり引っ張り出そうとしないことです。

 

ハムスターは元々警戒心が強い動物です。

特に後ろや上から捕まえたり、寝ている時に触られると驚き怯えてしまうことがあります。

また驚いた時は片足を上げて首をすくねたまま固まってしまうこともあり、それは逃げようか迷っている時です。

 

発見し触れる際は、ハムスターが見えるところから手を伸ばし、自ら出てくるのを待つことです。

もしそれが面倒な場合は、ご飯やニオイのついた床材などを置き、様子をみることです。

大抵のハムスターはお腹が空くと出てきます。

 

普段食べているものを置くといいです。

また決まった場所におしっこをする習性があるので、トイレやニオイのついた床材を置くのも効果的です。

そのようにして自ら出てきたタイミングでケージに戻すのがハムスターにも負荷がかからず、一番良い方法です。

ふた付の水槽ケージを二つ用意して、脱走防止を防ぐ

単純な方法ですが、ハムスターを飼育した経験から、一番の脱走防止法は『同じ設備の』水槽ケージを二つ用意することだと思います。

ハムスターを飼育する上で必須なのが『ケージの掃除』であり、一番脱走する可能性があるのも『ケージの掃除』です。

 

水槽タイプのケージとなるとケージを空にして洗剤で洗います。

洗った後は消毒も兼ね陽に当てて完全に乾かす必要があり、掃除してすぐにハムスターをケージに戻すことは出来ないです。

その間、ハムスターは予備ゲージに入れる必要があり、予備ゲージの設備が甘かったため、ハムスターが脱走するとケースが一番多いです。

 

またハムスターはいきなり今までと違う環境に置かれることですごく緊張してしまう動物でもあり、その理由で予備ゲージから逃げ出したくなることもあります。

私自身もハムスターを飼っていた頃、掃除の際にプラスチック製の小さめのケージにふたをせずハムスターを入れていたら簡単に脱走してしまいました。

 

そういった経験から、ハムスターの脱走防止の為に普段使用しているものと全く同じタイプの水槽ケージと設備器具を用意し、掃除するタイミングでもう一つの水槽に「お引越し」という形をとりました。

そうすることでハムスターに負荷をかけず、脱走したいという気持ちを少し軽減出来たと思います。

まとめ

ハムスターは寿命が2~3年と短いです。

しかし飼い主の飼育法が間違えば、寿命はさらに短くなります。

ハムスターはデリケートな動物でちょっとしたことでケガや病気になってしまいます。

 

その点で「ふた付の水槽タイプケージ」で飼うことは、ハムスターを飼う上で大前提であると私は思っています。

これからハムスターを飼う方も今現在ハムスターを飼われている方も正しい飼育法でハムスターにとって良い環境を作ってほしいです。

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