犬や猫を飼っていると、よく耳にするのが「お風呂」の問題。
同じペットであるハムスターもお風呂に入れてあげたほうがいいのでしょうか?
実はハムスターにお風呂は厳禁!
ハムスターは犬や猫と違い、お風呂が大の苦手です。
元々ハムスターは砂漠や草原など乾燥した地域出身の動物で、泳ぐ事もありませんでした。
また細かい密集した毛は濡れると乾きづらく、体温の低下を招き体調に影響が出てしまったり
毛についた天然の油が落ちることで、かえって病気にかかりやすくなってしまうこともあります。
ハムスターの臭いは主におしっこの臭い
ハムスターはおしっこの臭いがきつめの動物です。
ハムスターがなんだか臭い、お風呂にいれてあげようかな、と思ったときはまず先に小屋に汚れが溜まっていないかも確認してみましょう。
それ意外にも具合が悪いと体が臭うこともありますのでいつもよりハムスターが臭いな、と思ったら病院に相談するのも良いでしょう。
ハムスターをどうしてもお風呂に入れたい時は
しかしハムスターに有害な薬品がかかってしまったり、食べたらいけない物が付着してしまったりしたときなど、やむを得ず入れないといけないこともあります。
そういった場合はすぐに病院に連れて行くのが望ましいのですが難しい場合や、一刻を争う場合は飼い主がお風呂に入れて取ってあげないといけません。
その場合はまず濡らした布で拭き、その後乾いた布で水分を落としてあげましょう。
それでも落ちない時はぬるま湯を洗面器にため、顔や頭を濡らさないように注意しながら丁寧に洗います。
洗ったあとは乾いた布で丁寧に水分をとり乾燥した清潔な床材のあるケージに移し、体温が低下しないよう暖かくして様子を見てあげましょう。
勿論危険な液体がかかってしまった後や洗っても取れない場合は早めに病院に連れて行ってあげるのも忘れないようにしましょう。
ハムスターにおすすめなのは砂風呂
上記のようにハムスターはお風呂に入れることは出来ませんが、実は砂浴びをして自分で体をきれいにする事が出来ます。
ケージの中に砂風呂を作ってあげると、自分から砂浴びをして体の汚れを取って清潔さを保ってくれます。
また砂を掘ることでストレス解消にもなるのでおすすめです。
ハムスターの砂風呂の作り方
砂風呂は
- 容器
- 砂
の2つさえ用意できればすぐに作れます。
容器はハムスターが寝転がっても問題ないくらいの大きさのものが良いです。
ペットショップ売っている砂風呂用の容器を買うのも良いですし砂が飛び出さない深さや、ハムスターが自由に出入りできる構造や大きさになっていれば100均のタッパーや大きめの瓶などでも大丈夫です。
私の家ではゴールデンハムスター用のトイレをジャンガリアンハムスター用の砂風呂の容器にしています。
砂は園芸用のものでなく、ペットショップで売っている小動物の砂風呂用の物を使いましょう。
チンチラやデグーなど砂浴びをするのが好きな小動物は多いので、小動物の用品を多く扱っているペットショップなら置いてあることが多いです。
ひとつ気をつけて欲しいのは、砂浴び用の砂の粒の大きさになります。
基本的に小動物全般の砂浴び用として売っているものは問題ないのですが中にはとても粒が小さいものがあります。
サラサラしすぎな砂の場合、容器からはみ出したときに小屋の掃除がしにくくなってしまったり、ハムスターの細かい毛の間に入ってハムスター自身が砂だらけになってしまうことがあります。
私の家では以前きな粉くらいの粒のサラサラした砂を使ったことがあるのですが砂浴びをしたハムスターがきな粉をまぶしたわらび餅のようになってしまい、全身砂まみれになってしまったことがありました。
ハムスターは気に入っていたようでしたが、その時はすぐに別の砂に変えてしまいました。
なので砂浴びではトイレ砂くらいの粒のものがおすすめです。
また、中にはトイレの砂でも砂浴びをしてしまう子や砂浴び場をトイレと勘違いしておしっこをしてしまう子もいます。
その時は砂浴び場とトイレをわけておき、どちらにも同じ砂を使うと良いでしょう。
砂浴び用の砂は1~2週間で入れ替えて、砂そのものも清潔さを保てるようにしておいてください。
砂浴びをしないハムスターもいます
ハムスターは色んな種類がいて、色んな性格の子がいます。
中には砂浴び場を用意しても全く使わない子もいます。
私の家ではゴールデンハムスターとジャンガリアンハムスターがいますが、砂浴びをするのはジャンガリアンだけです。
砂浴びをしないからといってハムスターの体が不衛生になることはありません。
ハムスターはきれい好きなので自分でこまめに毛づくろいをして清潔さを保っていますのでしないからといって焦ることなく、その子の性格にあわせて設置してあげましょう。
ハムスターが背中をコロコロさせながら砂浴びをする姿はとても可愛くておすすめです。
ハムスターの健康やストレス解消も兼ねて、ぜひ置いてあげるといいでしょう。