病気・怪我

ハムスターが血尿を出してしまう原因とは?自然治癒でも治るのかについても

ハムスターが突然血尿を出していたらとても心配になりますよね。

ですが血尿以外は特に異常がなく、元気にしている場合も多いです。

すぐ病院に連れていったほうがいいのか?それとも少し様子を見た方がいいのか?もしくは自分でも何かできるのでは無いか?

と思ったりすると思います。

今回は、ハムスターの血尿の原因、そして治療法をご紹介していきたいと思います。

 

♢血尿の原因となる病気

血尿の原因となるのは主に、泌尿器系の病気です。泌尿器系の病気には色々種類がありますが、その中で血尿が出る主な病気は

  • 膀胱炎
  • 尿路結石

になります。

ここで注意するポイントなのですが、メスの場合に限られますが、子宮蓄膿症という病気で、子宮から出血している場合があります。

また、尿路結石が原因で陰部から出血する場合もあります。

メスのハムスターの場合は、子宮からの出血も疑ってみてくださいね。

 

♢病気の症状と治療法

・膀胱炎

膀胱に細菌が入り込んで、膀胱の粘膜に炎症を起こす病気です。

原因は、ケージが汚く清潔感がなかったり、病気や加齢で抵抗力が落ちている場合などがあります。

また、尿路結石が原因で膀胱炎を併発することもあります。

症状は、尿に血が混ざったり、おしっこのときに強い痛みがあります。軽度の場合は血尿が見えないこともありますが、おしっこをするときや、したあとに苦しそうにうずくまります。

検査方法は、尿検査をして潜血反応を確認します。

治療法は、抗生剤と止血剤を使った内科治療をします。

・尿路結石

結石が尿路や膀胱につまる病気です。

原因は、尿の中のカルシウムが固まって、小さな石になります。

ハムスターの尿にはカルシウムが沢山含まれているので、ハムスターがなりやすい病気の1つです。

症状は尿道や膀胱が詰まって、おしっこが出なくなったり、出にくくなります。

結石が粘膜を傷つけた場合や、膀胱炎を誘発した場合に、血尿が出る場合があります。

また、お腹がパンパンに張って、お腹の毛が薄くなったり、食欲も無くなります。

検査は、レントゲンやエコーで結石を発見します。

治療法は、内科治療で尿のカルシウム濃度を下げて石を小さくします。

血尿がある場合は、抗生剤と止血剤も使います。なかなか石が小さくならない場合や、完全に尿が出ない場合は、外科治療で石を取り除きます。

♢ネットに書かれている血尿の原因はストレス?

この情報は、人間の場合のストレスが原因で血尿が出ること。になります。

それをハムスターに当てはめている可能性が高いです。

人間でも例えば、いきなりフルマラソンを走った時や、過労といえるほど仕事をしすぎている時に、血尿が出たという話がある程度です。

もしハムスターがそれほどのストレスを溜めているとしたは、ほぼ虐待に近い状態になりますよね。

一般的な飼い方をしていれば、多少の不満があったとしても、そこまでのストレスをハムスターが感じることはないはずです。

そして人間の、血尿はストレスが原因の説は、実は医学的根拠はありません。

あいまいな情報にまどわされずに、まずは病気を疑って下さいね。

 

とは言っても、ストレスが溜まる環境になっていないかは、十分に気をつけましょう。

♢元気はあるけど、病気なの?

膀胱炎の場合は、おしっこの時とその後の痛みがありますが、それ以外の時は普通に食べて元気にしています。

結石の場合も、早期の段階で見たは元気です。

ですが、血尿が出ているということは、泌尿器のどこかに必ず異常があり、悪化していくので、すぐに検査してもらうようにしましょう。

 

膀胱炎も尿路結石も治せる病気ですが、放置すると急性腎不全などの病気を誘発して、やがて死に至る場合があります。

そしてハムスターの病気の悪化、進行はとても早いことを忘れないでください。

 

♢早期治療が効果的

膀胱炎は治りにくい病気と言われていますが、早期発見の場合だと、抗生剤で1~2日で症状が治まるそうです。

1番いけないのは、自然治療、放置をすることになります。先程書いた通り、急性腎不全などの病気を誘発し、死に至る可能性があります。

絶対に自然治療、放置はしないでください。

少しでも様子がおかしいと思ったら、病院に行くようにしましょう。

♢まとめ

ハムスターの血尿についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

  • 血尿の原因となる病気は、泌尿器系の病気で、膀胱炎や尿路結石
  • 血尿と間違われやすい病気は、メスの生殖器系の病気
  • 膀胱炎の治療は、内科治療
  • 尿路結石の内科治療は、抗生剤、止血剤
  • 尿路結石の外科治療は、結石を取り出す、重症の場合のみ

になります。

 

血尿は病気であること、早期治療が大切というのとがわかりましたね。

早く発見し、治療すればすぐに治すことが可能になります。

毎日の観察も怠らず、飼育環境もあらためてみても良いかもしれませんね。

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